先日は、反面調査というものに、同行させていただきました。
顧客の会社への税務調査ではなく、顧客の取引先に税務調査が入ったところ、ちょっとおかしな取引が見つかったため…その周りの取引先へ調査が入ることになり、うちの顧客へも調査が。このような税務調査を反面調査といいます。
今回の場合は、師匠(税理士)に国税から電話連絡があったのは、調査日の2週間前です。その時に調査日の指定を4日ほど提案されました。時間は、午前9時から1時間ほど余裕をみて…とのこと。任意ですが、断る理由がないし…。断って、余計な詮索をされたくないですし(これが大きい理由)。
内容は、反面調査なので、何を調査するといったことは言えないのだそう。直接的にはうちの取引先の問題ではない…と信じて調査と向かい合うことになります。
小さな町工場だと、昔からの知り合いで経営が成り立っていることが多く、その関係上、取引に対して疑われることも多々あるそうで。
もちろん、うちの顧客の会計管理はしっかりさせてもらっているので、何も疑わしいことはありません。「協力できることはします。」と、国税庁調査官のお二人を迎え入れ、色々と調査を受けました。
詳しいことは言えませんが、結構な威圧感でした。動画を回したいくらいでした。(笑)
もっと軽い感じでササッと終わるのかと思ったら、根掘り葉掘り…。コピーをいくつかして、取引先の社長のことを事細かに聞いて、1時間半くらいで帰られました。最初は、「30分もかからないくらいで帰ります」っておっしゃっていたので、かなり長く重い時間に感じました。
この反面調査、調査が進むにつれ、調査官が何を目的にしているのかだいたいですが、分かってきます。しかし、調査官はそれを直接私たちには言えません。言う義務はないそうで、それを言えないがために、大変回りくどい言い方で質問されるので、社長も困惑していました。しかも、取引先ですので、慎重にもなりますよね。余計なことを言わないようにっていう人間の心理で言動がたどたどしくなったりすると、これも調査官は見逃しません。また、同じ質問を違った言い回しで聞いてくる。これには、社長も面倒くさいと嘆いてしまうのも仕方がないような…。
ちょっと言い合いもあったりで、修羅場もありの、密な時間を過ごさせていただきました。
今回も大変勉強になりました。
備忘録として。
一歩一歩…。
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