愛犬の最期は、思い出すのが辛いので、
なかなか書くのが進みませんでした。
しかし、愛犬のクッシング症候群で
辛い思いをされている方に、
少しでも何か役に立つ情報をと思いました。
今回のブログでは、
犬のクッシング症候群の現実・事実を書いていきます。
↓は、これまでブログで書いてきた愛犬のクッシング症候群についてです。
⑴「体の異変・犬のクッシング症候群」では、
愛犬ちいちいが7歳の頃に体調を崩し、突然倒れたことから病院に走り、
クッシング症候群と診断されたまでの症状や経緯を、
⑵「クッシング症候群と診断された後、
薬によって約6年も生きてくれた。」では、
薬の投与により劇的に体調が回復し、元気に遊べるまでになり、
それから約6年間生きてくれた奇跡を、
⑶「犬のクッシング症候群の薬」(投稿までお待ちください。)では、
クッシング症候群は治療薬がないなか、少しでもその症状を緩和させて、
進行を遅らせていく薬について(実際愛犬ちいちいが飲んでいた薬について)と、
コルチゾールの検査結果や血液検査の結果を、
書いています。
急な異変・13歳のとき(闘病生活6年目)
クッシング症候群という病気は、治りません。
そして、その進行をストップさせることもできません。
なので、その進行を少しでも遅らせるために
薬を毎日欠かさず飲み続けていました。
体調が優れないときも多かったですが、
体調がいい状態の時もたくさんありましたし、
クッシング症候群発症から6年、
不安定ながらもご飯も食べられるし、
お散歩も行けるし、トイレも自分で出来るし、
一緒に生活するのに不自由なく暮らせていました。
ただ、いきなり、その時は来ました。
バタッと倒れてしまいました。
足が不自由になってしまいました。
筋力もなくなっていて、
関節も曲がらず、触ると痛がりました。
すぐに病院に連れていきました。
その時の血液検査です。
とてつもない数字でした。
10月末に倒れて、その時の数値を見た獣医師からは、
覚悟してくださいという事を言われました。
いつそうなってもおかしくない数値であると。
なくなる1日前
赤血球、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリットの数値が、
以前にも増してどんどん下がっているのが分かります。
これは貧血どころの騒ぎではなく、異常事態です。
数値だけみると、生きているのがやっとだという話でした。
毎日病院に通って、点滴を受けて帰ってくる
を繰り返していました。
その時のちいちいの様子は、ほとんど寝たきりの状態で、
顔だけが動くといった感じです。
あんなに大好きだったごはんも、人参も、さつまいもも、ささみも、
全く食べませんでした。
水だけは、何とか顔を近づけて飲む体制をするので、
家族で支えながら飲ませるようにしていました。
寝返りをうつこともできない状態でした。
家族で交代で夜は一緒に寄り添っていました。
トイレは、外でする子だったので、1日に何度か外に連れていくのですが、
足腰が立たないので、支えながらさせていたのですが、それもできなくなり、
尿も便もでなくなってしまいました。
腸をマッサージしながら、膀胱を押すという病院の先生に教えてもらった方法で、
尿は出るようになりました。便の方は、浣腸で出しました。
天国へ
この日も病院へ点滴を打ちに行きました。
もう、体はボロボロなのは分かっていましたが、
それでも何とか生きていてほしいと願うからです。
病院から帰ってきたちいちいを、点滴でパンパンになったお腹が苦しいと思い、
トイレさせようと膀胱を押そうとしました。
しかし、ちいちいのお腹はふにゃふにゃで持てないくらいになっていました。
クタッとした体を、ベッドに横たわらせました。
可愛いまん丸顔の目だけが動く状態でした。
それなのに、
腰が立たないはずの体を起こし、あぐらをかいてちいちいの前に座っているわたしのももの上にのぼってきて、わたしの口をぺろぺろしてきました。普段よりも優しくてとっても丁寧なキスでした。愛を感じました。そしてわたしも全力で愛を送りました。とにかく涙が溢れてきて、それをまた優しくなめてくれてました。ちいちいの愛の深さに…。今でもな泣けてきます。
そして家族全員にもとても丁寧に挨拶していきました。奇跡でした。あの体でどうやって…。
あのときのあの時間、ほんの10分くらいだったと思いますが、夢の中だったのかと思うくらい、すごい瞬間でした。
その後、ちいちいはまた自分のベッドで横になりました。もちろんですが、とてもしんどそうでした。
それから少しすると、いきなり起き上がり、体を上にのけぞったので、慌てて寄っていきました。手で支えようとした瞬間、ぐたっと手にもたれかかってきました。それが最期でした。
その光景が今でも目に焼き付いています。上に伸びをして、天国に吸い込まれていくようでした。
それでも、
ちいちいは、ここにずっと一緒にいると思っています。
主人は、もうあれから2年半にもなりますが、毎日手を合わせています。
「あんなかわいい子はおらんな。」って。
わたしもそう思います。
ちいちいのように、
真っすぐ、
おおらかに、
丁寧に、
後悔しない人生を、
と心に刻んでゆっくり、ゆっくり。
自分にとっての大切なものを大事に丁寧に。
拙い文章をお許しください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
誰かのお役に立てたら幸いです。
コメント
ちいちいちゃんの
がんばった記録を読ませて
いただきました。
ちいちいちゃんと同じ
クッシング症候群で一年前に
私の大事な愛犬も旅立ちました。
ちいちいちゃん、6年間の闘病と
聞いて本当におどろきました。
ご家族と一緒にみんなでがんばったのが伝わります。6年がんばれるなんて
本当にすごいです。
私は、クッシング症候群で愛犬が
なくなったあとも、この一年最後の日々の血液検査とにらめっこして、
どうしてこの数値がこんなに高いのだろう?と調べ続ける日々でした。
今日、ちいちいちゃんの
ブログに出会い、ちいちいちゃんの
こちらの血液検査を見させていただき、
私の愛犬の最後の日々ととても似ていて
やっぱり、クッシングの末期は
こういう数値になるんだなと
とても参考になり慰めていただきました。
血中尿素は腎臓以外にどうしても副腎皮質ホルモンで高くなってしまうのだなと
本当に救われました。
ちいちいちゃんの記録、血液検査まで
公開していただいて 本当にありがとうございました。私は救われました。
きっと、今クッシング症候群と
たたかっているわんちゃんたちの
参考になると思います。
ちいちいちゃん、本当にありがとうございます。
カンガルーさんへ
とても心が温まるお言葉に、勝手に涙が溢れております。
コメント、ありがとうございます。
そんな風にいっていただけて、心がとても救われました。
カンガルーさん、こちらこそです。
最近は、最期まで一緒に頑張れて良かったと思うと同時に、
6年間もこの薬に耐えてきたちいちいには、本当に無理をさせたなぁと、苦しかっただろうなぁと。
ただただ、とにかく少しでも長く生きてほしくて、一緒にいて欲しくて、エゴだったのかもしれない、と。
どれだけ考えても、ちいちいは帰ってきてくれないか…なんて言いながら、
最後の最後まで幸せをありがとう、と毎日手を合わせております。
カンガルーさんの愛犬も同じように、クッシング症候群で苦しんでいたんですね。
大事な愛犬に何をしてくれるんだ!!(すみません、本当にこの病気のことが憎くて。)
本当にこの病気は恐ろしい病気です。あー憎い!!
カンガルーさんの愛犬の苦しさや、あんな風に弱っていく愛犬と一緒に過ごされていたカンガルーさんの気持ち、心からお察しします。
少しでもお役に立てたらと思いながら書いたブログをこんな風に読んでくださって、大変感謝しています。
寝ても覚めても、そこに居ないさみしさはありますが、
きっといつか、、、ひょっこり会えるんじゃないかって、お互いゆっくり生きていきましょう。
ゆっくり、ゆっくり…
大変ありがとうございました。
ちいちゃんの最後
大好きだよを伝えてるいじらしさに涙が出ました
犬って最後の時をわかっているみたいですよね。大事な最後の瞬間を家族へ♥をくれるなんて(T_T)
我家の愛犬も現在クッキング六年目です
いよいよ食べ物が体の筋力が衰えて最初は舌が麻痺し水が三ヶ月前に飲めなくなり水を寒天で固めて加えて食べていましたが
今は喉のゴックンができなくなってきました
脱水になると可哀想なので点滴に今後なるとおもうのですが
ちいちゃんがお腹が膨れて可哀想だったみたいなので悩んでます
どのような点滴をされてましたか?皮下輸液ー水分のみでした?血管に直に投与してましあか?またはカロリーある栄養もある点滴だったのですか?
またもしよかったらこうしたら良いよ。ということがありましたら教えて下さいませんか?
私は犬ボランティアを長年しているため獣医師にアドバイス貰いながらアドレスタン投薬や皮下輸液治療は全て自宅にてしております
よっしーさん
コメントありがとうございます。
よっしーさんの愛犬ちゃんもクッシングで苦しまれているんですね。
本当に悔しいですね、この病気。
よっしーさんの気持ち、痛いくらい分かります。
脱水になりそうとのことですので、獣医師さんからは点滴を勧められるのではないかと思います。
ちいちいの場合、点滴は、皮下に投与で、カロリーのある栄養のある点滴ではありませんでした。
点滴を打ち始めたのは、容態が悪化している最中でした。元気になったのは最初の数回で、点滴を打ち始めてからは、弱っていく感じでした。
もうどうにもできない、どうにもならない、という状態での最後の頼みの綱の点滴でした。
しかし、お腹が点滴で膨れ上がり、むくみも凄くてとてもかわいそうでた。
おしっこも自分で出来ないので、お腹を一生懸命手でもんで出す、といった感じです。
栄養分は、ささみをゆがいてミンチのようにしたり、さつまいもをどろどろにしたりと、試行錯誤しましたが、結局は食べられなくなっていきました。
ご自宅での介護も大変のなか、皮下輸液治療までされているなんて、どれだけ愛犬にとって体に負担がないか!素晴らしいことだと思いました。
(毎日家から車で30分の病院へ通って、ちいちいの体に多大な負担をかけていたことは、当時とても心苦しかったことを思い出しました。これ以上注射をしたり血液を採ったり…苦しい思いをさせたくないから病院へ行かないでおこうかと何度も思いましたが、結局どうしても少しでも長生きしてほしくて、病院へ行く…の繰り返しでした。もう頑張らなくていいんだよ…なんて思いながらまた病院へ行って…)
アドバイスなんておこがましいですが、よっしーさんの深い愛情に包まれて一分一秒でも一緒にいたいと必死に生きている愛犬ちゃんと少しでも長く一緒にいられることを心から願っています。
長々とすみません。
これからも愛犬との時間、大切にしてください。