定期テスト対策 世界恐慌から太平洋戦争へ①

独裁者の出現 世界恐慌とファシズムの台頭

⑴ アメリカの繁栄と世界恐慌
 ①第一次世界大戦中のアメリカは、連合国に軍需品や資金を提供して、繁栄していましたが、1929年、ニューヨークの株式市場で株価暴落が起こると、アメリカの景気は急速に悪化し、企業・銀行の倒産で失業者が溢れました。この不景気は、世界中に広がりました。これを何といいますか。
 ②1933年、アメリカでは、新規まき直し政策を掲げ、景気の回復をはかりました。このときの大統領と政策の名前を答えましょう。
 ③イギリスやフランスは、自国と植民地との貿易のみで経済圏をつくって、恐慌を乗り切るといった政策を推し進めました。これを何といいますか。
 ④ドイツでは、恐慌の影響で混乱すると、民主主義を否定し、ドイツ人の優秀性を唱えるナチ党が勢力を伸ばしました。このナチ党は、1933年に誰が首相になりましたか。
 ⑤④は、国民の言論・思想の自由を奪い人種差別思想を唱えてどのような人を迫害しましたか。
 ⑥イタリアでは、大戦後の混乱の中、1922年にファシスト党が政権につき、独裁政治を行っていました。これを率いていたのは誰でしたか。
 ⑦⑥は、恐慌の影響で経済が行き詰まるとどこを侵略して併合しましたか。
 ⑧④~⑦のような民主主義や基本的人権を否定し、軍事力で領土を拡大しようとする独裁政治を何といいますか。
 ⑨ソ連では、レーニンの死後、誰が引き継ぎましたか。
 ⑩ソ連では、⑨が独裁体制を築き、工業化や農業の集団化による社会主義政策を進めていきました。1928年にはじまる計画経済によって恐慌の影響は受けませんでしたが、強引な政策に反対したり、⑨を批判した人々が多数弾圧されました。この計画経済を何といいますか。

⑵ 次の二つの文章を見て問に答えましょう。

1⃣「大衆は、感情と本能のかたまりである。だから知的にではなく、一方的で、厚かましい宣伝を強調しなければならない。われわれは議会に反対し、( A )にではなく、( B )だけに従う運動である。」

2⃣「ファシズムにとって、国家がすべてである。個人はその中だけで存在し、国家の要求に従わなければならない。ファシズムは、民主主義や1789年の( C )革命の理念に反対する。」

 ① 上の1⃣・2⃣の言葉は誰の言葉でしょうか。
 ② 上の文章の( A )~( C )に当てはまる言葉を入れましょう。

答え

⑴ ①世界恐慌
  ②ローズベルト大統領(ルーズベルト)
   ニューディール政策
  ③ブロック経済
  ④ヒトラー
  ⑤ユダヤ人
  ⑥ムッソリーニ
  ⑦エチオピア
  ⑧ファシズム
  ⑨スターリン
  ⑩五か年計画

⑵ ①1⃣ヒトラーの言葉
   2⃣ムッソリーニの言葉
  ②A:多数決
   B:指導者
   C:フランス

日本を襲う不景気 経済と外交の行き詰まり

⑴ 下の文章の(  )に当てはまる言葉を入れましょう。

 第一次世界大戦後から続いていた日本経済の不景気は、関東大震災による打撃を受けて一層深刻になりました。さらに世界恐慌が起こると、都市では多くの企業が倒産し、失業者が溢れました。アメリカへの( A )の輸出も減ったため、特に( B )農家が大きな打撃を受けました。
 こうしたなか、都市では、賃金の切り下げや解雇に反対する( C )争議が頻発し、農村でも( D )争議が激しくなりました。そこで、政府は、治安維持法を改めて最高刑を( E )としました。一方で、三井・三菱などの大銀行は、中小銀行を( F )し、財閥の中核としてますます大きな力をふるうようになりました。財閥は、政党政治家と選挙資金などを通じて強く結びつき、( G )もしばしば行われたため、国民の間には、政党政治や財閥に対する不満と不信が広まっていきました。

⑵ 下の文章の(  )に当てはまる言葉を入れましょう。

 そのころ、中国では、( H )の率いる国民政府軍が、共産党をおさえて各地の軍閥を倒し、国内の統一を進めていました。そして、今まで日本や欧米列強に認めてきた様々な権益を取り戻そうとしました。
 1927年、国民政府軍が( I )で外国の( J )などを襲撃すると、イギリスとアメリカは武力で報復しましたが、政党内閣の下で( K )外交を進める日本は加わりませんでした。
 国民政府軍の勢力が( L )に近づくと、日本政府は( M )を保護することを理由に、( N )に出兵しました。また、( O )では、現地の日本軍が軍閥の指導者の( P )を爆殺する事件を起こし、満州占領のきっかけにしようとしましたが失敗しました。
 日本政府は、不戦条約に調印し、さらに( Q )条約を結んで、アメリカやイギリスと強調しました。しかし、海軍の一部や国家主義団体が激しく反対し、立憲民政党総裁の( R )首相が狙撃されて退陣に追い込まれるなど、協調外交は困難を増していきました。

⑴ A 生糸  B 養蚕  C 労働
  D 小作  E 死刑  F 合併
  G 汚職  
⑵ H 蒋介石しょうかいせき  I 南京  J 領事館
  K 協調  L 北京  M 居留民
  N 山東省  O 満州  P 張作霖ちょうさくりん
  Q ロンドン海軍軍縮  R 浜口雄幸はまぐちおさち 

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