税理士試験を頑張っているあなたへ。夢に向かっているあなたへ。
税理士試験って、5科目全て合格しないといけない、
かなり長期的&ボリュームのある試験ですよね(泣)。
この現実にとてつもなくプレッシャーになっている人、
この事実に、「もういいやっ!」って税理士になるのを諦めようとしている人、
いらっしゃいませんか?
その昔、わたしもその壁にぶち当たりました。
最初は、税理士試験を5科目全て頑張るつもりで勉強していました。
そして何とか、
酒税法 → 簿記3・2級 → 財務諸表論 → 簿記論
を合格していきましたが、ここまでで約3年という月日を費やしています。
またここから、
あと2科目を勉強しなければならないという現実がありました。
とんでもない山をまた0から登らなければならないんだ…、と、
とても怖かったことを思い出します。
この税理士試験の壁ともいえる、
5科目合格システム。
当の本人はとっても苦しいですよね。
1つ受かっても、また0から同じように専門学校に通って、
勉強していくことに疲れてくるんですよね。
そこで、皆さんもご存じ、
大学院での税理士試験の科目免除のこと!!
詰め込み方式の受験勉強ではない、
大学院でのちょっと違ったアプローチでの勉強方法、研究。
私にとっては、とても有意義な2年間になりました。
まずは、大学院受験ついてお話していきたいと思います。
税理士試験勉強に疲れてきたときに、
こんな道もアリだなって、思ってもらえると思います。
若しくは、これから税理士を目指す方は、
最初から大学院ありきで将来設計してもいいかなって、
きっと、気持ちが穏やかになれると思います。
大学院での税理士試験免除申請
大学院に進学した場合の試験科目の免除申請とは、
平成14年4月1日以降、税理士法改正により、
修士の学位等取得による試験科目の免除制度については、試験の分野(税法科目、会計学科目)ごとに、いずれか1科目(※注)の試験で基準点を満たした者(いわゆる一部科目合格者)が、自己の修士の学位等取得に係る研究について国税審議会の認定を受ける制度に改められました。
国税審議会から認定を受けた場合には、税法科目であれば残り2科目、会計学科目であれば残り1科目にも合格したものとみなされて試験が免除されます。
簡単に説明すると、
税理士試験の税法科目か会計科目ごとに、
いずれか1科目でも合格している
↓
大学院の学位取得&修士論文が認められる。
↓
その合格している税法科目か会計科目の他の科目を
合格したことにしてくれる!!
結果的に、税理士試験から卒業できる!
これってすごい制度ですよね。
使えるなら使わない手はない!
資格の大原・社会人コースで受講していた時に出会ったお友達が、
「大学院に行こうか考えているんだぁ。」
と言った一言でした。
そんなミラクルできるんだ!!
と初めて聞いたときは衝撃的でした。
ただ、その時は税理士試験に1つも受かっていなかったので、
現実的ではないと思っていましたし、
そんな余裕もありませんでした。
まさか財務諸表論と簿記論が一気に受かるとも思ってなかったから、
会計科目を2科目同時に合格したことで、あと税法科目2科目!!。
その時にピンときました。
大学院へ行く!
ここから、猛スピードで、どうしたら自分が大学院に行けるのかって、
現実的に考えたのです。
税理士試験免除を受けるための大学院に通うのに必要なこと
社会人から大学院にどうやって入るか。
大学院ならどこでもいいわけではなくて、
税法科目を学べる研究科がないといけません。
法学研究科、経済学研究科、商科研究科、経営研究科、会計科etc…
といった研究科に行く必要があります。
~私が受験した大学院について~
- そもそも大学院に入れる資格があるの?
大学を卒業した者であればOK。 - 募集定員は?
法学研究科も会計研究科もそれぞれ30名。 - 社会人入試をうけるためには?
大学を卒業して2年経過していたら、OK! - 試験内容は?
社会人入試と一般試験がありました。↓
試験形式 | 試験内容 | 試験前の提出物 | 面接 | |
一般入試(法学研究科) | 学力試験 | 小論文:専修科目に関する小論文・研究計画書及び面接の総合評価 | 研究計画書を提出 | あり |
一般入試(会計学研究科) | 学力試験 | 小論文:会計学・経営学・経済学の分野より当日選択・研究計画書及び面接の総合評価 | 研究計画書を提出 | あり |
社会人職業人特別入学試験 | 書類審査 | 研究計画書による書類審査及び面接の結果を総合して行う | 研究計画書を提出 | あり |
私は、税理士試験の税法科目免除のための研究科を一般入試で受けました。
税理士試験免除について・・・
税法科目の免除を受ける場合は、法学研究科
会計科目の免除を受ける場合は、会計学研究科
を受けるんだね!
周りの皆さんは普通に社会人入試で入学されていました。
これはどちらでもご自分に合った方で受けられるといいと思います。
社会人入試は、当日の学力試験はないので、スムーズかもしれません。
↑こちらの本は、大学院へ行くメリット満載です!
受験勉強に疲れたら、
もう少し楽しく勉強していける道もあるんだなって思わせてくれます!
もし迷っているなら、背中をポンと押してくれますよ♪
めちゃくちゃ重要な部分!大学院の学費について
大学院によって全然違いますが、私の行ったところは、
↓
(単位:円) | |||
前期 | 後期 | 合計 | |
検定料 | 35,000 | 35,000 | |
入学金 | 200,000 | 200,000 | |
1年目授業料 | 370,000 | 370,000 | 740,000 |
2年目授業料 | 370,000 | 370,000 | 740,000 |
合計 | 940,000 | 740,000 | 1,680,000 |
ということで、2年間の総額1,735,000円(検定料込)でした。
今の生活では貯金を切り崩していくしかありませんでした。
結構な勉強疲れもありましたが、税理士試験勉強のことを思ったら、
何が何としてでも大学院に行くんだと気持ちは堅かったです。
貯金をゼロにしてでも、通いたい気持ちが強かったので、
かなりの覚悟を決めて入学する決意をしました。
奨学金については、大学院に入る時にも案内があり、
いざとなったら使おうと思っていた手段でしたが、
卒業するまで使わずに済んだので良かったです。
奨学金の制度もありますし、考える価値はあります!
大学院の費用は高額になりますが、入って損はないと言い切れます。
私もですが、周りの友人も同じように今でも口をそろえて
『本当に入って良かった。』って言っています。
税理士試験は、長期戦ですので、
とにかく早くに突破した方が断然有利であることを知っているからです!
大学院の受験当日
12月に簿記論と財務諸表論の合格が分かってから、
大学院への入学を考えるようになり、行く!
と決めてからわずか2か月で大学院への入試対策・願書の提出。
とにかく課題として出された研究計画書を自分でできる範囲で書いて、
願書提出期限までに提出しました。
租税関係の本も図書館で読んだりもしました。さっぱりでしたけど(笑)。
そんな感じですぐ入学試験日です。
租税関係についての論文は、
今まで勉強してきたことを駆使して自分の中にあるものを
フルに思い出して書いただけで、
出来た実感は全くありませんでした。
今までずっと受験勉強をしてきているので書くのは早かったです。
そこが論点じゃないか(笑)。
面接については、3人面接官がいました。
その中の一人の方がいずれ自分の担当教授となるのですが、
その時はまさか自分の担当教授になるなんて思ってなかったので、
ぼんやりと一番怖そうな人だな~って思ってました。
緊張したのでしょうが、
それよりも大学院に入ってどうしても税理士試験の科目免除を受けるんだ!
っていう意気込みの方が勝っていました。
その後、大学院を無事に合格し、
心機一転、法学研究科で税理士試験とは全く違ったスタイルで
新しい勉強をすることになったのでした。
大学院へ入り、税理士試験の科目免除を受けるのは大有りです!
税理士試験に疲れた方は、
この大学院入学の道も少し考えてみるといいと思います。
頭にその選択肢があるだけでも、心に余裕をもたらしてくれます。
大学院は、同じ勉強でも勉強の仕方がちがうので、
気持ちの切り替えができて、楽しかったです!
そして、その時に出会った人とは今でもつながっています。
修士論文の作成や、日々の提出物や調べものは
仕事しながらではとても大変ですが、
それでも詰め込み式の受験戦争から離れて、
自分の興味のある税法関係もしくは会計関係の研究ができるのは
とても有意義な時間だったと感じています。
重複しますが、
大学院での試験免除については、考えるだけでも価値はあります!
大学院の費用も高額になりますが、入って損はないと言い切れます。
周りの友人も『本当に入って良かった。』って感じています。
税理士試験は、長期戦ですので、
なるべく早くに突破した方が断然有利である!と言い切れます。
自分を幸せにしていくのは自分でしかできません。
常に選択して生きている。
コツコツ幸せを積み上げていきたいですね♪
少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。
コメント
税理士試験って難関ですよね。
でもどんな困難にも立ち向かって努力するなんて素晴らしいですね(^^♪
コメントくださってありがとうございます!
そんなかっこいいものではなくて、本当に泥臭さ満載でやらせてもらってます。
友もっちさんのコメントは前向きだなぁって感じました。きっと努力されている方なんですね!
お互いに頑張りましょうね~♪