税理士になって将来独立したい!と夢を持つアラフォーが、
頑張るあなたに少しでも有益な情報として、
今まで経験してきた税理士試験の受験戦争のことや、
大学院での税理士試験免除についてのことなど、
お伝えしていけたらと思ってブログを書いております。
税理士試験は、忍耐の資格です。
諦めずに、
努力し続け、
めげずに踏ん張り続けなくてはいけない、
とても根気のいる資格です。
そんな資格に挑戦しているあなたが、
少しでも心が軽くなって、前向きになってもらえたら嬉しいです♪
税理士試験免除のための大学院生ってどんな人がいるの?
女性は少ない
大学院に入学してみると、女性が少ないことに気づきました。
私を含め15~6人でした。
全部で約100名しかいないので、
女性が極端に少ないのがお分かりかと。
そして、私が入った研究科の教授のクラス(ゼミ)は、
女性は私1人でした。たまたまだと思いますが、
他のゼミには、数人づつ女性がいました。
それから、年齢については私は若い方(その頃は25歳です。)で、
年上の方ばかりでした。30代から40代が一番多かったです。
長年、税理士事務所に勤めていて、
大学院で税理士試験の免除を受けたらすぐにでも
税理士になれる方ばかりでした。
そして、みんな税理士試験を頑張ってきた同志なので、
年齢がバラバラですが、すぐに仲間になりました。
税理士について色々と教えてもらったり、可愛がってもらいました。
私の取得した酒税法(「税理士試験で酒税法 一発合格!最短3か月で合格しました!」)は
面白がってくれました。
一緒のゼミには酒税法を勉強したことがある人はいなかったので、
それはもう面白がっていじられました。
別にネタで取得したわけではないのですが、
きっとこれだけいじられるのは
大学院という場所(学生ノリ?)だったからで、
この先きっとないでしょう。
大学院の面接時にはやっぱり聞かれました。
なぜ酒税法を取得したのか?と。
もちろん、
『とにかく何でもいいから税理士試験に受かりたかった!』って正直に(笑)。
そんなに税理士になりたいの?って感じで面接が進んでいきました。
それでも大学院に合格できたので、
気持ちが伝わったのだと、良いように理解しております。
大学院で何するの?
大学院では、法学研究を専攻した場合、
様々な法律を教授のもとで学んでいくことになります。
卒業するための単位を取得する必要もあるし、
卒業論文(修士論文)も書く必要があります。
入学した時から1年後には卒業論文(修士論文)を
作成していくことになるので、
早いうちに題目を決めて取り掛かる必要があります。
おおまかに大学院では、
単位取得のための研究(勉強)と、
修士論文のための研究(勉強)をすることになります。
では、まずは、単位取得のための研究とは、何かをみていきましょう。
まず単位を取得していく
単位の取り方
まず、
大学院を卒業するために必要な単位を取得することが第一目標
となります。
この辺は、専門学校や大学と変わりありません。
卒業だけであれば、最低限取得すべき単位をとればいいですが、
税理士試験科目の免除のためには、縛りがありました。
税理士試験免除のための単位取得は、
34単位以上取得する必要がありました。
そして、その取得する科目の内容は税法が3分の1以上
という決まりもありました。
税法の単位取得とは、
企業法・所得税法・法人税法・消費税法・資産税法・税務会計・租税法等を
全単位の中で3分の1以上取得します。
税理士になるために必要な税法を満遍なく学べたことは有益でした。
34単位から上記の税法を引いた残りを、
憲法・民法・経済法・保険法・刑事法・国際取引法等の
税法ではない法律の授業から選んでいきます。
おまけ
憲法の教授には可愛がってもらいました。
その時間帯の憲法を選択したのが3人しかいかったので、
教授の部屋で講義を受けるのですが、
教授が私たちにお茶を入れてくれるのです。
とっても美味しいお茶でした。
お茶の入れ方も教わりました(笑)。
授業についても
教授が普段ではできないであろう私見を間近で聞けて面白かったです!
大学院で学ぶことのメリットは、やはり教授との距離が近い
ことですね。
大学生時代では味わえなかったものだったので、常に新鮮でした。
単位取得のためのテスト
大学院のテストは、大学の時と変わらないテスト形式でした。
テスト期間は1週間くらいあり、点数によって評定が決まり、
出席日数とともに評価されて単位が取得できるか決定されます。
それからこれは大学時代の友人の話です。
その友人が顔色を変えて飛んできました。
卒業間近の成績表を見ると、
英語の科目4単位が取得できておらずに、
留年⁉っといった騒ぎになりました。
いやいや、英語のテストとても良かったんです、その子。
なので、教授に直に話に行きました。
結局教授の勘違いでした。
何か間違えていた(教えてくれませんでした…。)ようで、
難なく卒業できました。
そういうことも稀にあるので、
しっかりと自分の点数は覚えておいたほうがいいですね。
そして、変だなこの評定…って思ったら、
直談判してみてください。人間なので間違えはあります。
ということで、友人のおかげで教訓となっていますので、
いくら忙しいからと言ってもギリギリで単位を取ろう
なんていう無謀な考えは持たない方がよいです。
本当に心臓に悪い…。
はじめから、ギリギリで卒業しようと思わないで、
多めに授業を取得してください。
私が言うのもなんですが…。
いくらギリギリな私でも、
こういうところは無茶しない!
余裕をもって52単位とりました。
元を取らないとという精神状態もあったかもしれません。
では、次は、修士論文についてみていきましょう。
大事なこと!担当教授のもとで卒業論文に向けての研究
担当教授のもとでは、税法についての研究をしていきます。
担当教授での必須の研究授業をゼミと言います。
私のゼミでは、担当教授が抜粋してくる租税関係の
裁判例についてを検証していき、
これらについて論理的に説明し、
その裁判がどうしてこういった結論となったのか、
いきさつを分析していくといった授業が毎回ありました。
調べものが半端なく多いです。
図書館に行っても出てこない資料は、裁判所にも行きました。
飛行機で青森の地方裁判所まで行ったこともあります。
その半面、やりがいがあって面白いものです。
裁判といっても、租税関係ですから、
例えば、タックスヘイブンについてだったり、
2重課税についてだったり、
消費税の不正還付、
相続税逃れだったり…様々です。
一個人が国税相手に、
または国税が企業を提訴する事例、裁判例を検証していくことは、
とても興味深いものでした。
こういったものを2年かけて研究していき、
その間に各々の修士論文の議題を探し、
掘り下げていき修士論文として仕上げていきました。
おまけ
それから、私の担当教授は、元国税の方ですので、
とっても厳しい人でした。
容姿は大柄で石原慎太郎さんみたいな感じです。
というか、そっくりでした。
最初は厳しくて怖いんだろうなって緊張していましたが、
そんな感情は最初だけで、
大地のような大きくて温かみのある方なのだと、
とても尊敬しております。
ゼミの仲間もそんな厳しい中にも
包容力のある教授を大変慕っていましたし、
卒業論文の時はしっかり指導してくださって、
大変助けていただきました。感謝しかないです。
大学院と仕事の両立で絶対必要なこと2つ
仕事と大学院の両立で絶対に必要なこと2つを厳選してみました。
↑こちらの説明については、少し長くなりますので、
「税理士試験の免除ができる大学院・仕事と両立するためのコツ」で説明させていただいております。詳しく知りたい方は、ご覧ください♪
修士論文への心構え
そして、ここで大事なこと!
修士論文は厳しい審査がある
修士論文は、厳しい審査があります。
ただ単に卒業するためだけであれば、
そこまで厳しい審査がなくても通してくれるのかもしれませんが
(あくまで私見的見解)、
ここに入学する全員が、税理士試験の科目免除を目標にして勉強してきています。
卒業が目標ではありません。
その免除に必要な論文の審査が厳しいというわけです。
卒業と同時に税理士試験の科目免除の申請を国税に提出して、
それが審査で通ることにより、晴れて免除が決定!!となるんです。
生半可なものでは修士論文の審査は通らないと思ってください。
大学卒業の頃の卒業論文とはまた違って、
論文が国税に全員通るかというとそうではないからです。
修士論文が通らずに、3年目の人や途中で辞めてしまった方も少なくないです。
なので覚悟は必要です。
やはり、受験時代の勉強に費やす時間や労力と同じくらい必要なことは確かです。
ただ、免除のための論文の書き方や考え方は、
教授のもとで教えてもらえますし、
課題をこなしていくうちにしっかり鍛えられます。
教授が出す課題を丁寧に解いていくことができれば、
2年後には免除申請が受けられるので、安心してください♪
働きながらでも大学院による税理士試験突破は出来る!
働きながら大学院へ行くという決断は簡単には出来ないかもしれませんが、
税理士試験をいくつか受けて、疲れてきたころ、少し考えてみてください。
人生をかけて税理士試験勉強をされてきている方であれば、
厳しい大学院の論文審査も必ず通りますので、
受験勉強とは違った税理士試験の突破法もあるんだぁ、
ということを頭の片隅にでもどうぞ置いてやってください♪
いつでもそのカードは切れる!と思って、
今の受験勉強頑張ってください♪
税理士試験の勉強はハードだからこそ
、あなた自身が壊れてしまわないように、
そのカード、持っていてほしいです。
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